2009/08/10
■勃起障害について
80歳までは、20%の人は月一回以上の性交が可能なので、高齢だからと言ってあきらめなくてよい。スタンプテストで効果があれば器質的障害は少ないとされている。
年齢と性交回数
性交回数(性交1回/月以上)
65歳 | 52% |
70歳 | 35% |
75歳 | 19% |
80歳 | 9% |
90歳 | 0% |
夜間睡眠時勃起テスト(スタンプテスト)
朝起きて、切手のミシン目の部分が切れていれば、夜や朝に勃起が起こったことになる。
■バイアグラが勃起を促すしくみ
性的に興奮すると、サイクリックGMPという、男性器の中の物質の分泌が増える。すると、男性器の中の陰茎動脈が広がり、血液が流れこんで勃起する。健康な男性なら、陰茎海綿体が硬くなって静脈を圧迫し、血液の流出を抑えて勃起は持続する。
インポテンス患者様の場合、サイクリックGMPの働きを阻害する、PDEという酵素の分泌量が多すぎるか、サイクリックGMPの分泌量が少ない。そのため、静脈から血液が流出してしまい、男性器は勃起しないか、あるいは、してもすぐに萎えてしまう。つまり、PDEは勃起にブレーキをかけるわけである。
バイアグラは、このPDEの働きを阻害する。その結果、サイクリックGMPの働きが活発になり、勃起が促進される。つまり、バイアグラはPDEというブレーキを取り除き、アクセルを踏みっぱなしの状態にするのである。
■バイアグラ投与による最大勃起角度の改善
Sildenafil投与による最大勃起角度の改善
■バイアグラの副作用
バイアグラは長期臨床試験(401例)で93%の満足度を示し、骨盤内手術、糖尿病には効果が弱いが、他の疾患には有効率が高いし、副作用も軽いものが多い。しかし、血管拡張のため血圧低下につながるので、狭心症、心筋梗塞の患者様は使用しない方がよい。国内でも個人輸入で2例死亡している。
■バイアグラの正しい服用法